野川自然の会と自然再生事業について

  野川自然の会について  

    野川自然の会は、東京都小金井市にある野川第一、第二調節池の地区自然再生事業について、その実施事業者である東京都との維持管理に関する覚書に基づいて、維持管理や自然とのふれあいイベントを行うボランティアの市民団体です。

    野川自然の会は、この自然再生地区の維持管理団体として2006年(平成18年)の事業開始からこれまでに、東京都(建設局)による田んぼや湿地、ため池などの整備に合わせて、地域の方々と協力しながらこれらの環境の維持管理に努め、かつての水環境の再生を進めてきました。

    今ではこの対象地区に、かつての水環境が再生されつつあることで、新たな生物の多様性が出現するとともに、人々と自然のふれあい空間が創出されています。


自然再生事業とは
   過去に損なわれた生態系その他の自然環境を取り戻すことを目的として、行政機関、地方公共団体、地域住民、NPO、専門家等の多様な主体が参加して、自然環境を保全し、再生し、創 出し、その状態を維持管理することです。
  そのために整備された法律が自然再生推進法(平成15年1月1日施行)です。

なぜ野川第一、第二調節池地区が選ばれたのか

    この自然再生事業は、国の自然再生推進法に基づき、東京都建設局が自然再生協議会と共に実施しているもので、都市化されたなかの数少ない貴重な自然環境として都内ではこの地区だけが唯一選ばれています。

   この地区は、野川流域にあっても、市街地の中の身近な自然の拠点であり、また、希少な自然が残されている地域で、特に植物と昆虫の種類数が多く、ミクリやハグロトンボ、ホトケドジョウ等の希少な生物が生息しており、生物の多様性、生物の生息環境の連続性、地域・流域の各々において、ビオトープ・ネットワーク上の重要な地区となっています。

調節池地区自然再生事業の理念

 この調節池地区自然再生事業の理念は、洪水を防ぐ目的で設置された調節池の治水機能を確保しな がら、昭和30年代前半にあった「水のある農の風景」を規範として、野川とはけの森周辺などの様々な水環境を生息の場とする生物の多様性を再生・整備し、水のある豊かな自然環境を再生していく、というものです。      

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